« 復活! James Brown! | Main | MUNICH 「ミュンヘン」を見た! »

03/07/2006

Crash! クラッシュ を見た!

800e 昨夜、シャンテ・シネで「クラッシュ」を見た。日曜の最終回で、入りはまあまあ。正直ハデに 宣伝はしてないけれど、問題作として、おそらく映画好きには話題になっているはず。と、今これを書いている今日は、アカデミー賞授賞式、なんと作品賞を受賞。なるほど。今年のアカデミーは何かが違うのね。 最初、「一つの車の衝突事故をきっかけに・・・」なんて紹介文を読んだけど、そうではなかった。「クラッシュ」って確かに衝突なんだけど、人々の価値観の衝突、先入観をぶち壊す、感情の衝突・・・様々なクラッシュが描かれていた。わかりやすく、人種差別と偏見という視点から始まる。だけど、単なる人種差別という描き方から、少しずつ変化を見せ、登場人物たちの心の深い部分が少しずつ浮き彫りになってくると、差別と偏見を作り出しているのはその感情を抱いている本人に原因があるということが、はっきりとしてくる。とにかく脚本が素晴らしい。そして登場人物達がそれぞれしっかり演じ切られている。実は最初、始まって30分は正直不快だった。個人的にNYとLAでは絶対NY派の私は、ますますLAには行きたくない・・・と思ってしまった。こんなに殺伐とした街には絶対行きたくない・・と。 しかし、登場人物達が徐々に許せてくる、愛おしくなってくる。みんな、上辺と内面は違うよね、物事上手く行かない時ってあるよね・・・って。 涙して、最後少しだけ温かい気持ちになれて帰れる、素晴らしい作品だった。明らかにハリウッドには新しい波が来ている。ストレートに差別を描くのではなく、現実はもっと複雑でそれすらも日常だということをしっかりと描いている。こういう描き方って、今までは難しかったと思う。個人的には久しぶりに見た、マット・ディロンがとても良くてうれしかった。悪い奴も繊細な男も、やっぱり両方演じられるマット先生健在だった。

|

« 復活! James Brown! | Main | MUNICH 「ミュンヘン」を見た! »

Comments

こんばんは。
> 現実はもっと複雑でそれすらも日常だということをしっかりと描いている

この作品を的確に表現している言葉だと思いました。
マット・ディロン・・・最初はなんてやな奴(役)だ、と思ったのですが・・・この作品に欠くことができない奥深い演技でした。また見に行こうと思ってます。

Posted by: あしあと | 03/08/2006 at 07:30 PM

TB&コメントありがとうございました。
>登場人物達が徐々に許せてくる、愛おしくなってくる
こういう風ではないにせよ私たちもどこかで人と衝突して味わう何かがあるからこそ彼らの気持ちがほんの少し分かりこういう風に感じたのかもですね。
重い映画のはずなのに優しく感じられるとても不思議な映画でした。

Posted by: ななな | 03/12/2006 at 04:48 PM

>ななな さん、ありがとうございます。
これってクリスマスのお話なんですねー。だから天使のエピソードがあり、最後なんだか皆やさしい気持ちで終えられるように作られていたようです。なんかほっとしましたね。

>あしあと さんありがとうございます。
私もまた見たいなあと、思ってます。結構リピーター多いんじゃないでしょうか。

Posted by: Sis.C | 03/13/2006 at 12:07 AM

こんにちは!
ここ2、3年リメイクもが増えて、ハリウッドももうネタ切れかしら!?なんて思っていたら、新しい人材が、新しい風を吹き込んできましたね(*^_^*)
本作はとにかく脚本が良い!
アカデミー賞で作品賞、脚本賞を獲ったのも納得です(^^♪

Posted by: honu | 03/18/2006 at 04:04 PM

honuさん、こんにちは。
そうですね、脚本がすばらしいですね。
良く練られていると思います。
このストーリー、ポール・ハギス監督の強盗にあったという実体験から生まれたそうですね。
ビデオ屋から出てきたところを、拳銃をつきつけられHold upしたそうで、財布を取られ、家に帰って恐怖に頭を抱えつつ、この経験をいつか書くぞ、しかも強盗の側の話を・・と思ったそうです。その感性と洞察力がやはり非凡だと思いました。

Posted by: Sis.C | 03/19/2006 at 01:49 AM

アカデミー賞に出てきたので興味を持ってました。やっぱり面白そうですね。今度見てみたいです。

Posted by: あがわん@銀座で1人暮らし | 03/25/2006 at 03:10 AM

あがわんさん、ありがとうございます。アカデミー受賞で、上映館が拡大されているみたいですね。良い映画が広がっているのはうれしいことです。もう一度みたい映画です。

Posted by: Sis.C | 03/25/2006 at 11:13 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100420/8979460

Listed below are links to weblogs that reference Crash! クラッシュ を見た!:

» クラッシュ [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
冬のクリスマスが近づいたロサンゼルス。ロス市警の黒人刑事グラハムと同僚で恋人のリアは交通事故に巻き込まれます。グラハムは、その事故現場の脇で発見された若者の死体の捜査現場を目にします。そこから、時は36時間遡り...。 貧しい黒人、裕福な黒人、メキシコ人、中国... [Read More]

Tracked on 03/07/2006 at 06:39 AM

» クラッシュ [きょうのあしあと]
「人生は高速に流れ、僕たちはお互いに衝突し合う」 監督:ポール・ハギス 脚本:ポール・ハギス、ボビー・モレスコ 出演:サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン、ジェニファー・エスポジト、ウィリアム・フィットナー、ブレンダン・フレイザー、テレンス・ハワード、他 劇場:CINECITTA\' 公式HP:http://www.crash-movie.jp/ ■ストーリー クリスマスも近いロサンゼルス。ロス市警の刑事グラハムを巻き込んで起こった一つの事故。事故の脇で発見された一人の... [Read More]

Tracked on 03/07/2006 at 11:29 PM

» 「クラッシュ」 気付かなくても、繋がっている [明日へのヒント by シキシマ博士]
今年度アカデミー賞の作品賞などにノミネートされている「クラッシュ」を観て来ました。 監督は、「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本家ポール・ハギス。この作品が監督としての第1作だそうです。 と言っても、私は「ミリオンダラー・ベイビー」(クリント・イーストウッド監督作品)を未だ観てないですが…。 どうも、クリント・イーストウッドのバイオレンス的描写が苦手なんです。 最初にアカデミー作品賞を受賞し�... [Read More]

Tracked on 03/08/2006 at 12:12 AM

» クラッシュ [悠雅的生活]
ぶつかり合う 人間たち [Read More]

Tracked on 03/10/2006 at 10:59 PM

» 「クラッシュ」〜地獄のLAに希望の雪 [万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記]
 本命視されていた「ブロークバック・マウンテン」を破って、見事アカデミー作品賞に輝いた「クラッシュ」(ポール・ハギス監督)をきょう観てきた。ロサンゼルスを舞台にした映画は数え切れないほどあるが、この作品ほど深く鮮明に、街の空気とそこに住む人々の喜怒哀楽(....... [Read More]

Tracked on 03/12/2006 at 02:40 AM

» クラッシュ [Diarydiary! ]
《クラッシュ》 2005年 アメリカ映画 - 原題 - CRASH ロス 24 [Read More]

Tracked on 03/16/2006 at 09:34 PM

« 復活! James Brown! | Main | MUNICH 「ミュンヘン」を見た! »