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03/13/2006

MUNICH 「ミュンヘン」を見た!

最近、思うように映画が見れない・・なかなか時間が割けなくて。見なくちゃ、と思った映画が、もう終わってた・・という時のショックったら!「単騎、千里を走る」がそうだった(>_<)。そうなる前にミュンヘンは見ることが出来た。

  323817thumb013  私はこの事件を知らなかった。当時はオリンピックすら理解できる年齢ではなかったので。当時だからこそ、起きてしまった事件なのでしょう。今は選手村周辺の警備は非常に厳重と報道されているし・・。 さて、見終わって、うーむ。正直言って、自分の中にこのストーリーを引き寄せることがあまり出来なかった。実話ベースであることを前提に見ているにも拘らず、自分の中に落ちてこない。それはやはり、遠い国のニュースを新聞で読む・ニュースで見る感覚に近いのかもしれない。『ホテルルワンダ』の名セリフ「怖いね、と言ってデイナーを続ける人々」結局これにつきるのかも。 スピルバーグは、ことさら中立を保って客観的視点からこの作品を撮ることに留意したのではないだろうか。だからこそ、部分的に、アブナーや仲間達の心理的動揺や葛藤に同情したりはするけれど、ストーリー自体に大きなショックを受けたり、涙を喚起したりする雰囲気ではない。しかし、2時間半を超える長さの作品を一気に見せる手腕はさすがだ。

 スピルバーグは、最初何度もこの作品の監督を引き受けることを断っているとか。どうして何度も断って、そしてどうして撮る気になったのか。「スタジオのためではなく、自分のために撮った」と言っているようだが。それにしても「シンドラーのリスト」のように過剰な思い入れは感じられない。テロリストと国家の秘密機関の違いは何なのか?殺人と戦争は違うのか?強い疑問という形もとられてはいない。そこには「と、当時者は悩み苦しんだ」と淡々とした描写があるだけ。そしてもうひとつ、ユダヤ人であるということはどういうことなのか、である。これは、いくら中東の歴史を勉強しても日本人には完全には理解できない事だ。323817thumb002 「俺達ユダヤ人は、他の民族とは違い、誇り高くなくてはならない」すでに何人も暗殺してから仲間の一人が苦しんで発した言葉。選ばれた民族であったはずのユダヤ人、しかし国を失ったのは自らが招いてしまった事。イスラエルに今も住む人々と、先祖が移住して血がユダヤ人のアメリカ人では意識が違うのではないだろうか?日本人には絶対にわかるまい。モヤモヤとしたラストでも、一つだけはっきりとしていたことがある。暴力への暴力による報復では何も解決しない、終わりは来ないということだ。国の大儀の為の行為だったはずが、結局は罪悪感と恐怖に支配されてしまった、主人公アブナー。ラストシーンで、対岸から当時の景色として、あのツインタワーが何気なく、しかし明らかに意図的に映っていたところが、スピルバーグのこの映画の中での数少ない主張のような気がした。

余談だが、私がスピルバーグを凄い!と思えるところに、キャスティングの上手さがある。もちろんスターを使うこともあるけれど、キャラクターを上手く表現できる、ハデではない、へ〜!と思わせるキャスティングに感心させられる事が多い。本作も例外ではなかった。まさかフランス人マチュー・カソビッツがイスラエルの軍人役とは!アメリ以来のお気に入り、監督としてもなかなかなので、うれしかった。

I didn’t know the incident. At that time, I was not the age could understand it even though Olympic. So, about this movie, even though I knew it based on the real story, I couldn’t in it deeply. It felt me like a far country’s story like a word from HOTEL RWANDA, - people said ‘its scary situation.’ but they keep eating their dinner. –

Spielberg shot the film with point of view objectively. We could feel sorry that the members of Mossad had been trembling and fear gradually, but we weren’t shocked so much by story itself and didn’t cry. Although, it is obviously thing that Spielberg is real great director who could make such a long film over 2houre and half, which doesn’t make people board.

Spielberg has refused many times to shot this film, and he decided to shot. I don’t know why. He said he made this film for himself, not for studio. But it was not same as Schindler’s List, it didn’t show his strong insistency and opinion. There were descriptions Mossad members’ suffering. We couldn’t feel strong question like differences of murder, war and terrorism. In addition, we never understand the real meaning being Children of Israel, even if we studied the history of the Middle and Near East and Bible story. “We have to keep dignity of the nation.” Bam making guy said it when he felt suffer after they had killed many targets. Only one message was very clear in this film. We can’t stop violence by violence. Nothing can solve by arms. At the last seen, the twin tower was recognized very clearly. That seemed like a only insistence of the director in this film.

 

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Comments

TB、コメントありがとうございます(*^-^*)
重いテーマですが、スピ監督の才能を感じます
キャスティングもですが、見せ方はさすが!って感じで拍手したくなりました~

Posted by: cherry@Cinemermaid | 03/14/2006 at 07:30 AM

cherryさん、ありがとうございます。
そうですね、160分を超える長い映画なのに、見てる間は気づきませんでした。やはりスピルバーグの凄さですね。

Posted by: Sis.C | 03/14/2006 at 03:17 PM

TB&コメントありがとう御座いました♪
スピ監督の引き受けたからには・・の心意気が感じられましたよね。 見終わったあと、すべての観客に殺し合いの空しさを感じてもらいたい為に多少残酷なシーンも盛り込みつつ、切なさ、迷いなど人間の持つ善の部分との戦いが非常に見ごたえあったと思います。
他サイトの記事で知ったのですが、カソビッツもユダヤ系らしいですね・・フランス国籍ですが。

Posted by: マダムS | 03/15/2006 at 08:32 AM

マダムSさん、ありがとうございました。

>カソビッツもユダヤ系らしいですね・・フランス国籍ですが
 やっぱりそうなんですか。もしかして・・と思っていました。わざわざキャスティングするなんてやはりさすがスピルバーグ。情報ありがとうございました。

Posted by: Sis.C | 03/15/2006 at 04:44 PM

こんにちは。
TB&コメント、ありがとうございます。

>「俺達ユダヤ人は、他の民族とは違い、誇り高くなくてはならない」
この台詞、結構きました。一度人を殺すということをしてしまった苦悩、迷い、葛藤・・・
怖かったです。
報復を繰り返しても、残るのは虚しさや、悲しみが増すばかりで、息苦しかったです。


関係ないですが、Sis.Cさんのベルリン・ミュンヘン旅行記は楽しかったです♪

Posted by: happy-clover | 03/16/2006 at 10:18 AM

Sis.Cさん、こんばんは。
先日は私のブログにTB&コメントありがとうございました。

私もこの事件があった当時は若干1歳でしたのでまったく知りませんでした。
加えて中東問題には疎いので少し理解しづらい部分もありました。
しかしいろいろと考えさせられる映画でした。

Posted by: Hitomi | 03/16/2006 at 09:32 PM

>happy-cloverさん、ありがとうございます。
そうですね、国の威信とか民族のプライドって、わかるけど平和には役に立たないように思います。悲しいけど・・
 ひゃー、まとまりのないドイツ旅行記、読んでいただいてありがとうございます。そういえば、ミュンヘンは綺麗ですが、小さな町です。でもこの映画にはミュンヘンって、実際は最初のシーンしか出てきませんね・・・。
ちなみにミュンヘン旅日記は、
http://chocobreak.cocolog-nifty.com/chocobreak/2005/11/112_9223.html

>Hitomiさん、ありがとうございます。
私も最近ようやく少しずつ中東のことがわかるようになってきました。でもKGBとPLOがどうして一緒にいたのかは、私にもわかりませんでした・・。やっぱり難しいですね。(^^ゞ

Posted by: Sis.C | 03/16/2006 at 11:05 PM

こんにちは。
コメントありがとうございました。

>いくら中東の歴史を勉強しても日本人には完全には理解できない事

同感です。
理解したつもりになっても、根っこは理解できないですよね。
監督だけじゃなく、出演者の多くもユダヤ人だったというこの映画はその辺が影響しているのかもしれないですね。

Posted by: toe | 03/17/2006 at 12:39 AM

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