シリアナ を見た/SYRIANA
ジョージ・クルーニーがアカデミー助演男優賞受賞!そしてプロデューサーとしても名を連ねている。そしてまあ、他のキャストも凄い、超豪華。私の好きなポリティカル・サスペンスとなれば見るでしょ。張り切って見た。ちなみに、ジョージ・クルーニーはこの撮影中、頭部に重症を負ったと「GQ」で読んだ。今だに後遺症が少し残っているとか。それでも精力的に映画撮影に取り組み、合間にハリケーン・カトリーナ救済活動にも積極的に参加している。ちなみに、アカデミー賞の商品として総額1000万円以上の物が入っているギフトバックをそっくりその救済ユナイテッド・ウェイに寄付。オークションが行われるそう。
*ナショナル・ユナイテッドウエイのサイト→ http://national.unitedway.org/
あ、さて、肝心の映画ですが。石油をめぐって様々な欲望・陰謀が渦巻き、翻弄される
人々。最初は遠いところから、でも石油に係わっている多くの登場人物達が徐々に近づいて行く。それぞれのドラマがとてもシリアスで、皆不幸な感じがするのが悲しい。私は以前、「ロード・オブ・ウォー」を見た時、現在世界を動かしているのは政治家ではなく、ビジネスマンだと書いたのだが、この映画を見てもやはり同じ事を痛感した。大企業の利益=国の利益になっている昨今、この作品のように国の利益(経済界の大物=政治家=政府という図式)のために、他国の王子が陰謀のため消されるようなことがあっても、今はもう不思議ではない、と思う。原作がCIA元工作員の暴露本だけあって、「本当?そうなの?」という気持ちと「あー、ありそうだなぁ」と妙に冷静に見てしまった。命を懸けて国の安全のために尽くしてきたつもりだったベテランCIA工作員、実は利権争いの小さな駒として使われていただけだったというショック。まるでマッチポンプのようなからくり。大きなうねりの中に巻き込まれたのは決して欲望で動いている人達だけではないという事が、非情で残酷な図式を浮かび上がらせていた。政治・経済・陰謀・テロという複雑な題材をここまで纏め上げた脚本はすごい。衛星による爆破で全てに終止符が打たれた形で終わるが、本当に悪い奴は眠ったまま。親想いでただ貧しさから逃げ出したかっただけの青年が淡々と成し遂げた自爆テロだけが一矢を報いた感じになっている・・・そういう思いだけが残る終わり方だった。この作品を大絶賛する気になれないのは、そのせいかもしれない。


Comments
TB&コメントありがとうございます!
そうですよね。世界を動かしているのはビジネスマン!
この映画で見た世界の裏、さらに裏もあるんだろうけれど
それでも今のイラン問題の見方が少し変わりましたわ。
Posted by: PINOKIO | 03/28/2006 at 10:03 PM
コメントありがとうございます
眠れない理由はほかにも あったんですけどね……
ともあれ こういった真実に(あるいはそれに近い)
映画をこれからも観続けようとおもう日々です
たまには楽しいのも…
Posted by: nanadohatibu | 04/02/2006 at 06:31 AM
PINOKIOさん、ありがとうございます。
中東の国って遠いイメージですけど凄く密接だし、近いんですよねーじつは。知らないことって多いですよね。
nanadohachibu さん、ありがとうございました。
私も、こういう映画見続けます、きっと。もともと好きなんです、ノンフィクションが。知らないこと多すぎるので、興味津々です。
Posted by: Sis.C | 04/02/2006 at 11:39 PM