« May 2006 | Main | July 2006 »

06/19/2006

グッドナイト・アンド・グッドラック を見た!

 見終わってから気づいた・・・この映画、白黒だったんだ。 私の好きなドキュメンタリータッチの作品。50年代のアメリカのテレビ業界、報道に携わる人々を当時の実際の映像も使用しながら描いている。白黒だからこそ緊迫感があり、よりクールな印象を受けたのかもしれない。もし「紳士同盟」の頃のグレゴリー・ペックが出ていても違和感が無かったような気がする。

Gngl_wall4_800_2  ハリウッドに赤狩りの嵐が吹き荒れた・・・という話はよく語られているが、私はアメリカのテレビ業界で正々堂々と自国の政治家に立ち向かった、このすごいキャスターを知らなかった。だからこのドラマをジックリと楽しむことが出来た。良いキャストが揃っていて、渋いドラマだけれど質は華やかだったと思う。ジェフ・ダニエルズやロバート・ダウニー・Jr.、パトリシア・クラークソンなど、私好みの役者が揃っていたからかも。そして、デビッド・ストラザーン、これまでのベストでしょう。真面目な二枚目の顔をしているので、これまで、この人、個人的には微妙な印象だった。「激流」の二枚目なんだけど家族を助けられなかったお父さん役、「サイモン・バーチ」での偽善者の神父役が印象的。あれ、いい印象を持っていなかったって事か?少し年を取って真面目な二枚目が個性に出来るようになったのかもしれない。はまり役。

ジョージ・クルーニー監督、お見事。彼の作品への思い入れを非常に強く感じた。現代はこの時代よりも、さらに情報過多、報道は過激。視聴者である私達は、慎重に情報を吟味しなくてはならないし、決して報道に踊らされてもいけないと思う。ジャーナリズムは、国の平和、人々の平和のためにあるべきだと、この作品を見てあらためて思った。ただスキャンダルを報じることが、ジャーナリズムでは消して無いのだと。

 前編を流れるJazzが当時の雰囲気をさらに色濃くしていて、なかなか良い。この声聞いたことあるけど、この女性は歌っている本人なのかも・・誰なんだろ?と何度目かにスクリーンに女性歌手が出てきた時に思った。エンド・クレジットを見てびっくり、ダイアン・リーブス!!えー、もっと痩せてなかった?!長年勝手に勘違いしていたのか?驚きのおまけ付きでした。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

06/16/2006

続・田舎ぐらしのススメ

今回の目的は梅もぎだ!

GWのはじめに、鴨川にある友人のおばあちゃんの家へ遊びに行った話しを以前報告いたしました。にわか農作業員となって過ごす、携帯も入らない、テレビもNHK-BSしか見れない場所。周囲を緑に囲まれ、野鳥の声がこだましている所。庭の農園で野菜やハーブを栽培し、摘みたてを食す。素敵な田舎ぐらしの地に、今回は梅収穫に伺いました。

610 土曜の朝、やっとの思いで早起きをして友人達と合流。お昼には鴨川へ到着。材料の下ごしらえが終わった状態を引き継ぎ、ランチのきのこパスタを9人分こしらえる。味の決め手は自家製ハーブ。小高い丘の上のテーブルで風を感じながらいただきました。とってもよい香りで、大満足。

その後は、遂に梅もぎに挑戦。 敷地内に恐らく8本ぐらいある梅の木には、みな緑色の梅の実がなっている。取るのは意外に簡単。手で触れば簡単に取れる。でも小さな枝はまるでトゲのように細く多く鋭く、気をつけなければ切り傷、擦り傷のもと。そして、手が届かない高さは梯子を使うことになる。最初、かなり高く、しかも斜め気味に梯子は掛けてあるので、怖くて足がガクガクしてしまった・・。でもそのうち慣れてきて、梯子の上で転回して360度取れるようになった。みんな汗だく!そうやって集めた梅は一晩水につけられた。

610_4

そして梅づけ

翌朝、水から上げた梅の実を大・中・小に選別。梅干や、梅酒・梅ジュース用にと分ける。とってもいい香りがする。でも梅は生のままでは毒があるそうだ。毒があるから鳥も食べない。だから漬けて解毒するわけですね。

梅酒をつくるか、ジュースにするか迷った挙句、梅ジュースはお酒で割ってもおいしいし、ソーダで割ってもおいしい!カキ氷もいける!ということで梅ジュースに決定。

610_7

 梅の実と氷砂糖を交互にビンに入れていく、だけで完成。なーんだ簡単!あとは3ヶ月待てばよい。お土産に一瓶いただいてしまいました。わ~い、楽しみだ。 

610_8

そして燻製

お楽しみの一つに、燻製作りがある。と言っても、実際作ってくれるのは友人の父上。これもお手製の燻製器にて毎回様々な燻製を作って、もてなしてくださるのです。前回友人が燻製の本からナッツの燻製を見つけて、「簡単そうだしおいしそうだね!」と話していたのを思い出し、今回はナッツをいろいろ持参してみました。そしてこれがナッツと、チーズの燻製!

610_9

出来上がった直後は、ナッツは思ったより燻製独特の香りがなく、「あれ?あんまり変わらない?」と思ったのですが、これが燻製のすごいところで、とりあえずガラス瓶にそれぞれ詰めて、翌朝香りを嗅いだら、スモークの良い香り!!わあ~、香りが染み込んでる~。マカダミアやピーカン・くるみなど、スモーキーでカリっとしてて、とってもおいしかったぁ。 他には、子持ちイカ、たくわん(いぶりがっこを狙ったんです)ゆで卵・かまぼこなどです。燻製ってすごいですねー。

今回は、またお茶用の生ハーブ(ミント・カモミール)と他に、ハーブや植物の小さな株もお土産にいただいちゃいました。小さな私のベランダでも小さなハーブ園をやっちゃおうかな計画。

おいしい空気・綺麗な緑・おいしい食事・そしてなにより、いい仲間と一緒に過ごす田舎は最高の週末です。次に訪問できるのはいつかなぁ~~♪

| | Comments (3)

06/10/2006

ダビンチ・コードを見た!

読んでから見たんです・・・

本を読み終わって、でも忙しかったのですぐに見ることが出来ず、逆に若干熱が冷め、落ち着いた頃、ようやく映画を見ることが出来た。残念ながら、世の中の評判はいまひとつなのか?? でも自分の感覚で私は作品を楽しむタイプなので、とりあえず他の人の批評や感想は殆ど目にしていない。

ちなみに、本は娯楽本としてとても面白かったので、やっぱり映画も期待は高まる。特にトム・ハンクス&ロン・ハワードだったらどんな作品になるんだろう!なんて。

あわせて、今またやってきたダビンチ・ブーム。多彩な才能を持つ天才ダビンチに関する本や展覧会など話題はつきない。 MSNでおかしなサイトを発見。ダビンチの声とモナリザの声を復元してみた、ついでに性格判断もしてみた!というサイト。モナリザって、現存してたかどうかは定かではないのでは?? さらに変なのは、「現代日本のダビンチ、ドクター中松との性格比較」ってどうして~~!http://promotion.msn.co.jp/davinci/index.htm

さて、気をとりなおして、ようやく見た映画。Dvc_38a4_1_0009_r2 正直に言ってしまおう・・・先に読んでおいて良かった。これ、間違いなく、予備知識なしに見たら、半分ぐらいチンプンカンプンだと思う。やっぱり尺が決まっているフィルムは、とにかく先へ進めるため、深い説明は一切なし。 たとえば、何故ソフィーがルーブルの殺人現場へ現れたのか?何故ソニエール館長はラングドンにコンタクトを取ったのか?アリンガローサ司教って何がしたかったの?スイス銀行の夜間支配人はただの泥棒だったの?などなど、あまりにも焦点がぼやけてしまっている内容が多すぎ。本当に残念。もっと脚本をしっかり練ってほしかった。せっかくルーブルの美しい廊下、ほんもののエントランス、女神像、パリの夜、ロンドンの街など、美しい場面は多かったのに、ああ脚本が・・。

 気を使いつつ、原作に忠実を心がけた?

ベストセラーということもあり、原作になるべく忠実に描こうとしたのか。トリックや謎解き、が凝っている上に設定が現存の場所ばかりということもあり、原作は本当に読み応えがある。解説的な語り場面が多く、へ~本当?と思いながら読むシーンが多い。その面白さをなんとか作品にしたかったのかもしれないが、ストーリの上っ面をすっと流してしまったような仕上がり。しかも、シオン修道会やローマ帝国の皇帝の話を通して、福音書についてやイエスが神の1人子であるという事について、ラングドンは原作とは立場を若干変え、ティービングの説にしきりに「証拠がない」「それでもイエスによって人々は大きく変えられた」とクリスチャニティについて擁護し、自らの幼い頃、祈りによって救われたという話もしていた。原作とは違い、映画はとにかくフィクションだから、ということをはっきりと言いたいらしい。ルーブルのピラミッドを見ながら、膝をついて祈るラングドンはあきらかに原作とは違うキャラクターだ。Dvc_df00073

でも本当に残念。キャストもとても良いメンバーだっただけに、もっと脚本が練られていれば・・。原作に登場するエピソードの中で、何に焦点を絞るのか、もっと吟味するべきだったと思う。逆にラングドンとソフィーの間に恋らしきものが生まれる気配が無かったのも残念。

| | Comments (4) | TrackBack (1)

06/08/2006

ブロークバック・マウンテン・・だいぶ前に見たんですが・・

 遅くなったのですが・・・

今頃「ブロークバック・マウンテン」の感想を書こう・・と思いまして。実は観たのは今年始め。そのころ、立て続けに3本見て、全部書くpower がちょっとなくて。でもこの作品は見終わった後、考えることが結構多いというか、感情の処理に時間が掛かって、簡単に書けなかったんです、たぶん。

Wp12

MTVムービー・アワードでベスト・キス賞

たぶん、まじめな賞なんでしょうがこういうのももらっちゃうぐらい、この作品の中のヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールのラブ・シーンはすごかったということでしょうか。正直、どう見ていいか戸惑った感じです。

原作は「シッピング・ニュース」でピュリッツアー賞受賞のアニー・ブルー、というのは後で知った。ああ、なるほど。哀しい、でも人の心を暖めるのはやはり人なんだな・・と思わせる繊細な話だった。題材は違うけど、人の心の繊細な部分を美しい自然をバックに、大げさじゃなく淡々と描くイメージは共通しているなあと思った。

ストーリーについては散々語られていると思いますが、男同士の愛情を描いた・・・というのが簡単な紹介方法だが、本当に純愛なんですね。でもそれはやはり罪。美しい山の中で心と体を通わせた二人。ところどころで見せる二人の仕草が本当に観るものを驚かせる。山を降りて普通にじゃあな・・と分かれた後、肩を震わせて泣く。久しぶりの再開での熱いキス。正直、私は混乱してしまった。男女の恋愛であってもここまで熱い情熱を表現することは最近はあまりないのでは?これはむしろやはり、禁断の男同士であるが故に、抑えきれずここまで気持ちが高ぶるということなのか?と。 本当にお互いを愛し合っているんだなぁ・・と思わせるシーンが最後まで続き、純愛ゆえ、見ているこちらは切ない想いを感じることになる。

 はっきりとした罪を描いていて、実際作品の中で、その為に、世間で言う罰を受けることにもなるのだが、この作品事態が批判されている様子はない。それはやはり、人間同士の純粋な心の葛藤と切なさがきちんと描かれているからなのだろう。 同性愛とゲイは違うのだ。この作品で言えば、ジェイク演じたジャックはゲイ、ヒース演じたイニスはたまたま同姓を愛したという感じだ。だから二人は生き方が違う。イニスは家族も大切だったし、できれば奥さんとも上手くやっていきたかった。だがジャックを失いたくなかった。人生をかけて一人の人を愛するってすごいことだと思う。その切なさと、重さと大きさがブロークバックという美しい自然と共に静かに観る者の心に語りかけた作品だった。

 監督がアン・リーだったので、実は観る前から絶対美しい作品だという確信がありました。「ハルク」は観なかったんだけど、(でも主演はその後「ミュンヘン」に出てるぐらいだから、見てもいいかな・・)その前までの作品は見ている。「いつか晴れた日に」「楽園をください」までは女性かと思っていたんです、正直言って。だって、その前までの台湾映画も女性っぽい作品だし、同性愛出てくるし、名前もアンだし。そういう意味では、繊細で、同性愛について理解している人なんでしょうね。プラス、アメリカ人じゃないからこそ、こういう描き方が出来るんだと思う。

 私は個人的に同性愛者の結婚を認めるとか、その権利を勝ち取ってガッツポーズを取ってしまう人達をほめるつもりはない。悪いとは言わないけど、肯定はできない。でも、心の中の大切な部分で築かれてしまった感情や痛みについて、それを知っている人には好感を覚える。ただそれを自分でどう乗り越えるか、で生き方が変わるのだと思う。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

« May 2006 | Main | July 2006 »