ダビンチ・コードを見た!
読んでから見たんです・・・
本を読み終わって、でも忙しかったのですぐに見ることが出来ず、逆に若干熱が冷め、落ち着いた頃、ようやく映画を見ることが出来た。残念ながら、世の中の評判はいまひとつなのか?? でも自分の感覚で私は作品を楽しむタイプなので、とりあえず他の人の批評や感想は殆ど目にしていない。
ちなみに、本は娯楽本としてとても面白かったので、やっぱり映画も期待は高まる。特にトム・ハンクス&ロン・ハワードだったらどんな作品になるんだろう!なんて。
あわせて、今またやってきたダビンチ・ブーム。多彩な才能を持つ天才ダビンチに関する本や展覧会など話題はつきない。 MSNでおかしなサイトを発見。ダビンチの声とモナリザの声を復元してみた、ついでに性格判断もしてみた!というサイト。モナリザって、現存してたかどうかは定かではないのでは?? さらに変なのは、「現代日本のダビンチ、ドクター中松との性格比較」ってどうして~~!http://promotion.msn.co.jp/davinci/index.htm
さて、気をとりなおして、ようやく見た映画。 正直に言ってしまおう・・・先に読んでおいて良かった。これ、間違いなく、予備知識なしに見たら、半分ぐらいチンプンカンプンだと思う。やっぱり尺が決まっているフィルムは、とにかく先へ進めるため、深い説明は一切なし。 たとえば、何故ソフィーがルーブルの殺人現場へ現れたのか?何故ソニエール館長はラングドンにコンタクトを取ったのか?アリンガローサ司教って何がしたかったの?スイス銀行の夜間支配人はただの泥棒だったの?などなど、あまりにも焦点がぼやけてしまっている内容が多すぎ。本当に残念。もっと脚本をしっかり練ってほしかった。せっかくルーブルの美しい廊下、ほんもののエントランス、女神像、パリの夜、ロンドンの街など、美しい場面は多かったのに、ああ脚本が・・。
気を使いつつ、原作に忠実を心がけた?
ベストセラーということもあり、原作になるべく忠実に描こうとしたのか。トリックや謎解き、が凝っている上に設定が現存の場所ばかりということもあり、原作は本当に読み応えがある。解説的な語り場面が多く、へ~本当?と思いながら読むシーンが多い。その面白さをなんとか作品にしたかったのかもしれないが、ストーリの上っ面をすっと流してしまったような仕上がり。しかも、シオン修道会やローマ帝国の皇帝の話を通して、福音書についてやイエスが神の1人子であるという事について、ラングドンは原作とは立場を若干変え、ティービングの説にしきりに「証拠がない」「それでもイエスによって人々は大きく変えられた」とクリスチャニティについて擁護し、自らの幼い頃、祈りによって救われたという話もしていた。原作とは違い、映画はとにかくフィクションだから、ということをはっきりと言いたいらしい。ルーブルのピラミッドを見ながら、膝をついて祈るラングドンはあきらかに原作とは違うキャラクターだ。
でも本当に残念。キャストもとても良いメンバーだっただけに、もっと脚本が練られていれば・・。原作に登場するエピソードの中で、何に焦点を絞るのか、もっと吟味するべきだったと思う。逆にラングドンとソフィーの間に恋らしきものが生まれる気配が無かったのも残念。
Comments
こんばんわっ。
私もコレ見てきましたよー。
まぁ普通にハリウッドの大作映画として楽しみました。
私も原作読んだ派なんですが、
読んでおいてよかったなーと思いました。
端折ってる部分は多かったですよね。
Posted by: Chocolate | 06/11/2006 at 10:26 PM
こんばんは~。
ふむ、ふむ・・・やっぱり原作読むべきですよね。。。
賛否両論色んな評判を耳にしますが、どちらにしてもこの大作、じっくり堪能するには少し予備知識必要なんですね。参考になりました。
私はまだ読んでなくて、映画を先に観てしまおうかと迷っていたのですが、急がず読後にDVDで観ることにします。(本は買えば良いのに図書館で借りようと甘い考えでいたら予約の多さに半年以上待ち状態です。トホホ)
Posted by: happy-clover | 06/11/2006 at 11:26 PM
Chocolateさん、ありがとうございました。
そうですね、端折ってる部分は結構あったんですが、個人的には中途半端に端折るならもっと脚本を練って映画オリジナルと思うぐらいのストーリーにして欲しかった、と思ってます。原作と設定をちょっとだけ変えているばっかりに、意味がわからないシーンがありました。ま、期待が大きかった分残念です。
Posted by: Sis.C | 06/12/2006 at 02:30 AM
happy-cloverさん、
ありがとうございます。そうですねぇ、特に日本人には馴染みのない話であることが多いと思うので、もし原作を読んでいなければとりあえずストーリーを追って終わる、という感じかもしれません。それでも映画として、楽しめたという意見もあるようなので、まあ人それぞれだと思うのですが。
日本人と西洋の国で恐らく反応が違うのは、クリスチャンについての知識の違いと、自分がクリスチャンであるかどうかでも、恐らく感覚は違うかもしれません。
そういう意味では、本の方が事件の背景がしっかり描かれているので、分かりやすいとは思います。ただ、この本も、個人的には前半と後半ではかなり印象が変わってしまうストーリーで、若干肩透かしをくった感がありまして。。
とにかく読んでみてください~~
Posted by: Sis.C | 06/12/2006 at 02:39 AM