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09/04/2006

ユナイテッド93 を見た!

 初めて予告編を見た衝撃から、2ヶ月・・・ようやく見る事が出来た。この映画、公開日、翌日に見ようと映画館へ行ったら午後の回から最終回までは早くから売り切れ。やっぱり、話題作なんだな・・しばらくは混雑してるんだろうな・・・と思っていた。ところが、今日日曜日の最終回、劇場はガラガラだった。どうして?話題になっているけれど、誰もが見に行きたい作品ではないのだろうか?それとも、日本人にとって、このテロ事件は他国の事件・・という印象なのだろうか?U93_desktop_md_1

あれから5年が経過した・・もう?それともまだ?個人的には、あのニュース映像を見た夜の衝撃は忘れられない。明け方までTVを見続けて、眠れなかった。翌日の職場でも、同僚達の雰囲気は暗く、お互いに衝撃について話し合ったものだ。

 この映画の製作意図はやはり、事件を風化させてはならない・・最後まで、勇気を持って行動をした犠牲者の方達を忘れてはいけない・・ということから、犠牲者の遺族の了承を取るところから始まったという。緻密なインタビューと調査から作られた脚本と、何名もの実際の管制官の出演からも、なるべく事実に忠実に描こうとした、という姿勢が伺える。そう、映画にもかかわらず、実際にこの事件当時、管制官の職務についていた本人達が、本人の役で何人も出演しているのが驚きだ。

 当時の混乱振りがよく分かった・・・

あらためて驚いたのは、アメリカという国の上空を飛んでいる飛行機の数の多さである。離陸時の渋滞、遅延はもうあたりまえ・・という話はよく聞いていた。羽田でも良くあったが、15台待ちとは、ちょっと異常ではないだろうか。そしてその日の朝、1機めのハイジャックが認識された時、USAの上空には4200機の飛行機が飛んでいた。管制官のスクリーンは沢山の飛行機の印で埋まっている。あの映像だけでも、私にとっては驚きだった。あんなに混雑した空で、突然ハイジャックが起こっても、咄嗟に正しい対処を取るのは難しいのではないだろうか。またアメリカにとって、国内でのハイジャクはあまりにも久しぶりだったため、決定や対処に手間取ってしまったというのは、本当のところだろう。

  ラストは知っているのだけど

この映画の結末を観客を知っている。しかし、どのようにしてその結末を迎えたのかが描かれたのは、やはり意味があったのだU93_desktop_md_2な・・・と、見終わって感じた。実際は、「恐らくこんな風だったのでは?」という内容のはずだが、それでも実際に飛行機からの電話で交わされた会話が殆ど使われているというのだから、雰囲気はとても近いのではないだろうか。やはり、自分がもしユナイテッド93に搭乗していたら、どうしていただろうか・・と考えずにはいられない。どうせなら、最後まで戦おう、操縦管を奪ってなんとかしよう、最後まで前向きに戦った人々の恐怖と、勇敢な姿に本当に胸を打たれた。 当然、このハイジャック犯達は悪者・敵、と表現されるのだろうが、終始不安な表情で緊張を緩めることなく、ひたすらコーランを唱え続ける犯人達の姿が、私には哀しく見えた。 このような行動を決意させる原因がアメリカにもあったのだ・・・ということを、忘れてはならないと思う。いずれにしろ、理不尽であることには変わりない。5年前、他国の出来事・・・日本人にとってひょっとしてインパクトが薄れてきてしまっているのかもしれないが、それでも忘れるべきではない事件であることは、明らかである。

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Comments

おはようございます。
Steeveです。TBありがとうございました。
確かに、4000機以上の飛行機がアメリカ上空を飛んでいるって想像を遙かに超えてました。
また、正確で必要な情報を如何に集めるかっていういわゆる危機管理の重要性も伝わってきましたね。
でも、乗客乗員には哀悼の念を捧げたいと思います。。

またご訪問ください!!
私も遊びに来ます!!

Posted by: Steeve | 09/04/2006 at 07:40 AM

Steeveさん、ありがとうございます。
そうですね、危機管理・・アメリカって、そういう意味では本当に危機管理の重要性を教えてくれるお手本のような国ですね。「13デイズ」というキューバ危機の映画でも、やはり危機管理の重要性を痛切に感じた人達が多かったようですね。
また遊びにいらしてください~
 

Posted by: Sis.C | 09/04/2006 at 12:12 PM

こんばんわ。
TB&コメントありがとうございました。
この映画の感想ってあのテロへの思いになっちゃいますね。。
リアルタイムで見たテロは心に深く刺さっていて、
いつも犠牲になるのは戦いとは無縁の人々で、、、
そんな悲しみがなくなることを祈りたいです。

Posted by: PINOKIO | 09/07/2006 at 12:16 AM

PINOKIOさん、ありがとうございます。
おっしゃるとうりですね。
この映画、やっぱり9.1.1そのものへの自分の感情と重なってしまいますね。
この事件にかかわらず、戦争・テロ(今は区別がなくなってきている感じ・・)の犠牲者は戦闘要因でも事件の発端でもなんでもない人達。破壊と暴力で主張を通そうとする現実が無くなることを願います。

Posted by: Sis.C | 09/07/2006 at 01:53 AM

こんにちは!echo&コメ、ありがとうございました!
このテロの記憶は、確かに薄れてきているかもしれませんが、
あのとき何をしていたかは、鮮明に思い出すことが出来ます。
そのたびに、背筋がぞっとしますね。
またよろしくお願いします。

Posted by: 猫姫少佐現品限り | 09/12/2006 at 02:04 PM

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