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09/18/2006

「X-MEN ファイナル・ディジョン」を見た! 

コミックはまだ続いているらしいが、映画はこれが最後「X-MEN」。単なるヒーローものとはちょっと違うところが、私は好きだ。 一作目を見た時、そのオリジナリテイ溢れるキャラクター達に驚いた。映像も凝ってるし。サイエンティスティックな感じがして、いかにもハリウッドだなーなんて思ったものだが、その中、なぜかメインキャラのウォルヴェリンだけが狼男系で、一人だけ髪とひげが野生メイクしかも若干原始的、シーンによってImg05はちょっと浮いて見えるぐらい・・・それがまたおもしろかった。

 何がヒーローものと違うのか?というと、XーMENは彼らが彼ら自身の存在に悩み、苦しみ、全てはそこから起源しているということ。普通の人間とは違う、個々の能力によっては他人に危害を加えてしまう、社会のはみだし者、人と交われない。最初はその能力を利用して悪事を働こうとするミュータントと、正しく生きようとするミュータントが戦う・・って感じだった。今回は、ミュータントである個々の能力や特徴が無くなる薬「キュア」・・・(つまり、治療法)が開発されたことから、「人間に始末される!」と騒ぐミュータントと、普通になりたければなればいい・・個人の意思で決めればいい、でも自分達は病気ではない・・と、簡単に言ってしまえば、それぞれの思想の違いから生じた戦いだった。とは言え、一番のきっかけは死んだはずのジーンが生き返ったことなのだけど。これはこの映画ではちょっとわからない。なぜ、今ジーンが生き返ったのか? 正直、この部分、ちょっと乱暴なストーリー設定になっているような気がする。彼女がここまで凶暴で、自分の内部の二面性やその存在について死ぬほど悩んでいる・・という部分は前2作ではそんなに大きく描かれOnukxiirpc ていなかったように思うのだが。

SFXはこれまでの3作品で一番すごく、スケールも大きくてとても見ごたえがある。そして、やはりストーリーの中ではっきりと描かれているのが、他人と違う者だからと排除するべきでない、人はみな違うものであり、お互いを認め合って共存していこう・・・というメッセージだった。良い描かれ方をしているな、と思ったのは、そうは言っても人それぞれの意思は尊重されるべき・・・という設定になっていたこと。触れたミュータントの能力を吸収し、相手が気絶してしまうローグは、一生愛する人と触れ合うことは出来ないのか・・と閉じこもってしまっていた。しかし普通の人間になることで、その夢が叶うのならば・・というのが彼女の選択だった。切ない設定、しかし説得力があった。これまで、ネガティブでダークなイメージで描かれていたミュータント達だが、最後に現れた真っ白い羽を持つエンジェル、彼が羽ばたくシーンは本当に美しく、人と違う=悪いことではないよ!ということを象徴しているようなシーンだった。

冷静に考えれば本当、いかにもアメコミ的ストーリーだが、ただのアクションSFX映画ではなく、ストーリーが持つメッセージ性が、上質のエンターティメントと感じさせてくれるように思う。加えて出演しているキャストも今では大スターばかりですしね!

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09/10/2006

「マッチポイント」 を見た!

「マッチポイント」をようやく見ました。予告を初めて見た時から、「あれ、ウッディ・アレンなのにコメデイじゃないみたい!」ということで身を乗り出し、何より、ジョナサン・リース・メイヤーズとスカーレット・ヨハンソンという美形男女の共演、ミステリアスな恋愛の駆け引き・・これは見るしかないでしょ!!と思ったのでした。

スカーレット・ヨハンソンのための映画!?Photo_4

これでもか、と言わんばかりにスカーレット・ヨハンソンのセクシーショット満載。男がくらくらくる目線で撮影されている感じ。自ら「男を狂わせる女」と名乗る女ですから、まさにあっぱれな感じです。仕草や表情だけでなく、酔って自信を増すっていうあたり、男にとって危険な女はこんな感じです・・というお手本のような描かれ方。雨の中畑で寝てしまうシーンはかなり野生な感じでありました。

ウッディ・アレン作品であることを忘れてしまうタッチ

舞台はロンドンだし、イギリス人の俳優がメインだし、普段は恋に落ちた理屈っぽい男の無様な姿が描かれたりするのだけれど、今回は主演が二人とも同系列の美形・・・なんだか年齢を増してもなお、心境地開拓の感じのウッディ・アレン。こんなタッチの作品も撮ろうと思うんだ・・・なんて妙な感心をしてしまう。そう、この人、自分が出演する作品と、自分が出ない作品ではやはりいつもちょっと違う感じ、ではあるけれど。それでもやはり、この作品は異質な感じがする。Photo_5

  しかし、一方で冷静に考えると、今回の作品はコメディではないけれど、全く同じストーリー展開でいつもの、コメディタッチに撮ることも可能なのではないだろうか。特に、後半のスカーレット・ヨハンソンが「どうすんのよ!」と毎日電話してくる中、どうしようどうしようと悩みながら、下手な嘘でその場をやり過ごすあたり、そして何とも苦いような落ち着かないようなラストも、「人生は運・・・かもね」という、ウッディ・アレン独特の斜め目線を感じるものでした。あとはやはり、いつも以上に音楽がとっても効果的に使われていて、この作品の雰囲気を作り上げていたと思います。

 私達観客は、あの指輪がまるでネットにひっかかったテニスボールの暗示・・・と思い込み、後半、「もしかして、そうなの?どうなの?」とハラハラさせられるという、とても上手い仕組み。ストーリー・キャスト・音楽・映像と今回は完全にウッディにやられました。私にとって最近の中では、かなりお勧めの作品です! 

 おまけですが・・・ 

おまけとして、個人的にジョナサン・リース・メイヤーズの時代がいよいよ来たのではないか?!!と期待したりして。『ベルベット・ゴールドマイン』で見た彼は衝撃的だった。あまりに美形でそしてその目が現実を見ていない人のようで。その後見た「楽園をください」でもやはりその美しさは強調され、さらに危険度が増していた。「こんなに危ない美青年のイメージが強いと、逆にこの人難しいかも・・。」と勝手に心配したものでした。当時は少し線が細かったからなおさらだったかも。その後何本か作品に出たらしいが、私は「アレクサンダー」まで見ておらず、「アレクサンダー」では印象はあまり変わっていなかったが、少し逞しくなっていたかな・・・・でもジャレッド・レトに色っぽさでは負けていた。超ひさしぶりに「MI:3」で見て、危険度は若干中和され、以前のクールな印象に優しそうな表情が加わり、おお、なんか良い風に進化してるみたいでよかった~と安心!(大きなお世話だが)これから彼は本当に楽しみです!!

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09/04/2006

ユナイテッド93 を見た!

 初めて予告編を見た衝撃から、2ヶ月・・・ようやく見る事が出来た。この映画、公開日、翌日に見ようと映画館へ行ったら午後の回から最終回までは早くから売り切れ。やっぱり、話題作なんだな・・しばらくは混雑してるんだろうな・・・と思っていた。ところが、今日日曜日の最終回、劇場はガラガラだった。どうして?話題になっているけれど、誰もが見に行きたい作品ではないのだろうか?それとも、日本人にとって、このテロ事件は他国の事件・・という印象なのだろうか?U93_desktop_md_1

あれから5年が経過した・・もう?それともまだ?個人的には、あのニュース映像を見た夜の衝撃は忘れられない。明け方までTVを見続けて、眠れなかった。翌日の職場でも、同僚達の雰囲気は暗く、お互いに衝撃について話し合ったものだ。

 この映画の製作意図はやはり、事件を風化させてはならない・・最後まで、勇気を持って行動をした犠牲者の方達を忘れてはいけない・・ということから、犠牲者の遺族の了承を取るところから始まったという。緻密なインタビューと調査から作られた脚本と、何名もの実際の管制官の出演からも、なるべく事実に忠実に描こうとした、という姿勢が伺える。そう、映画にもかかわらず、実際にこの事件当時、管制官の職務についていた本人達が、本人の役で何人も出演しているのが驚きだ。

 当時の混乱振りがよく分かった・・・

あらためて驚いたのは、アメリカという国の上空を飛んでいる飛行機の数の多さである。離陸時の渋滞、遅延はもうあたりまえ・・という話はよく聞いていた。羽田でも良くあったが、15台待ちとは、ちょっと異常ではないだろうか。そしてその日の朝、1機めのハイジャックが認識された時、USAの上空には4200機の飛行機が飛んでいた。管制官のスクリーンは沢山の飛行機の印で埋まっている。あの映像だけでも、私にとっては驚きだった。あんなに混雑した空で、突然ハイジャックが起こっても、咄嗟に正しい対処を取るのは難しいのではないだろうか。またアメリカにとって、国内でのハイジャクはあまりにも久しぶりだったため、決定や対処に手間取ってしまったというのは、本当のところだろう。

  ラストは知っているのだけど

この映画の結末を観客を知っている。しかし、どのようにしてその結末を迎えたのかが描かれたのは、やはり意味があったのだU93_desktop_md_2な・・・と、見終わって感じた。実際は、「恐らくこんな風だったのでは?」という内容のはずだが、それでも実際に飛行機からの電話で交わされた会話が殆ど使われているというのだから、雰囲気はとても近いのではないだろうか。やはり、自分がもしユナイテッド93に搭乗していたら、どうしていただろうか・・と考えずにはいられない。どうせなら、最後まで戦おう、操縦管を奪ってなんとかしよう、最後まで前向きに戦った人々の恐怖と、勇敢な姿に本当に胸を打たれた。 当然、このハイジャック犯達は悪者・敵、と表現されるのだろうが、終始不安な表情で緊張を緩めることなく、ひたすらコーランを唱え続ける犯人達の姿が、私には哀しく見えた。 このような行動を決意させる原因がアメリカにもあったのだ・・・ということを、忘れてはならないと思う。いずれにしろ、理不尽であることには変わりない。5年前、他国の出来事・・・日本人にとってひょっとしてインパクトが薄れてきてしまっているのかもしれないが、それでも忘れるべきではない事件であることは、明らかである。

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