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02/06/2007

JAZZ 6 PIANOS~Jazz 6連弾~ を体感♪

2007年2月3日(土)18:00開演 @よこすか芸術劇場

6人の日本人ピアニストによる競演!さぞ華やかなステージになるのだろうなあと、とても楽しみだった。『オルケスタ・デ・ラルス』の頃からずっとファンである、私が大好きなミュージシャンの1人、塩谷哲が6人のうちの1人に入っている。行かないわけにはいかない~~、実はこのあとサントリーホールでもあるのだが、そちらはチケットが取れなかったのでして、あきらめ切れず、「土曜日だし、行ける距離だよね・・」と横須賀のチケットを取ったのでした。実際は2時間弱かかったのだけど、それでも行ってよかったと思えるコンサートでした。

美しい劇場・ピアノ六台の美しさ

Jazz6 最近連弾とか、数人のピアニストが競演するって流行っているのだろうか?偶然私が目にする機会が増えているだけなのか。なんとなく、見る機会が増えている気がする。確か今年はNYから10人のピアニストのコンサート「100ゴールド・フィンガーズ」というイベントもあるらしい。http://www.musashino-culture.or.jp/event/bunka/H1906031.html

佐山雅弘、小原孝、国府弘子、塩谷哲、島健、山下洋輔、日本にも、こんなに個性が違うすばらしいピアニストがいるんじゃないですか~~と、実感したステージになりました。それにしても、6台のグランドピアノが並んだステージは美しく、ピアノという複雑な装置である楽器はそれそのものが芸術なんだなぁ、と思った。だいたい、6台のピアノが一斉に鳴るのを私は聞いたことがない。一体どうなるのだろうと、とても楽しみだった。

そしてさらに、「よこすか芸術劇場」がこんなに美しい劇場だとは知らなかった。是非、オペラを拝見したいと思う劇場。ここに足を踏み入れられたことがとても有難く思えたのでした。

~自分の耳と感性を再確認の瞬間~

音楽が空気のように好きで、私は特にJazzと、ブラックコンテンポラリーをよく聞くが知識はあまりない。自分の耳と心に心地よい音楽、を聞くことが多い。塩谷哲(SALT)のピアノは『オルケスタ・デ・ラルス』の頃からひきつけられ、ソロ活動を始めてから通いまくったLIVEで、彼の音の世界に完全にハマってしまった。まるで私の心のリフレクソロジーのようなもの・・・とでも言いましょうか。SALTのお話を聞きに行くような気持ちで彼のピアノを聴いている。(実際のMCとは別ですよ・・)実は今回、1人お腹の中で大笑い、という経験をした。

 実は仕事の都合で、開演時間に間に合わず、10分ほど遅刻して会場に到着。私の席は2階の下手寄り深い場所、見やすくてとても良い席でしたが、場内は当然薄暗く、ステージ上では順番にソロ、島健さんにスポットが当たっていた。6台のピアノの配置をチェックしたとき、真ん中に2台向かい合わせにおいてあり、4台が囲んでいる配置。真ん中の1台に山下洋輔さんが座っているのがわかり、向かい合わせのもう一台にどうやら塩谷さんが座っている様子。黒のスーツを着ているのかな?という感じだった。順番にソロが回り、小原さんの百恵ちゃん横須賀メドレーで楽しんだ後、こちらに背中を向けている人が弾き始める。「あれ、だれだろう??なんだか後ろ姿は若そうだが、確かSALTが一番若かったはずなんだけどな・・」その音は、静かにやわらかく始まり、まるでベルベットが広がっていくようなイメージ。まるで塩谷哲のようなピアノ。「誰?このSALT以上にSALTのような音。」私はこの人の音に完全にグラッときてしまった。恥ずかしい・・・この人に惚れてしまいそうだ!ロビーでCDを見てみよう・・誰なんだろう・・なんてことだ~、などと思っていた時、ソロが終わり、その人が振り向いた・・・それはなんと塩谷哲だった!! 「へっっ!?」驚きと共に笑いがこみ上げてきて、抑えるのに苦労した。SALTだと思っていた人は、よく見たら佐山さん。全然違うよ~~、でも暗かったし、急いで来たからあせって見当ちがいをしてしまったらしい、苦笑。ばかだ~私。 それにしても、自分がいかにSALTのピアノに惚れているのかを再認識した瞬間だった。しかし、私のコンタクトレンズの度は大丈夫なのだろうか??

6台のピアノが鳴ったとき

最初の自己紹介的、それぞれのソロ演奏の時、ピアノの配置が手前と奥という風になっているから仕方ないのかもしれないが、若干、ピアノの音が前に出てこないな・・という印象を受けた。蓋を取っ払って全てオープンにしてあるのだが、その分、真上に散ってしまうのか、会場の深い部分に座っていた私のところまで、「ええ、音は聞こえてますけど・・・」という感じ。少し寂しい響きのような気がして。贅沢な望みなのだろうか?この辺の調整はやはり難しいのかもしれない。

 その後二人ずつ、3組の演奏、小原・塩谷のスカラムーシュはまさに華麗、佐山・島のスペインはスペインの酒場で盛り上がる、という感じか。山下・国分の寿限無対決は素晴らしかった。山下洋輔に国府さんがついて行く感じかな~と想像したが、何のなんの、互角に堂々と渡りあっていて、とても楽しい演奏だった。

後半は、3人ずつ二組の演奏、前半より音の厚みが増して行く。不思議なもので、ピアノはやはり複雑な楽器で、弦楽器の三重奏などとはわけが違う。それぞれがおそらくパートごと、または様子を見ながら演奏されているのだと思うが、やはり火花が散るような瞬間がある。

6 そしてクライマックス、最年少の塩谷哲アレンジによる、ラベルのボレロを6人で演奏。これを、聴きにきたんですよーと、腕組み。んんー聞いているこちらも力が入る。それぞれが各パート?を受け持って、静かに静かに盛り上がっていく雰囲気を観客は息をつめて見ている。山下洋輔さんもこんな演奏をされるんですね・・・(すみません!)。ゆっくりゆっくりと盛り上がって行き、最後全員がフォルテシモになると、むむ、一瞬微妙な空気を感じたのは私だけか。やはり最初に感じた、音が前に出てきてないような気がする・・という部分で、混じる音とぶつかる音と、響きがちょっと微妙な雰囲気になってしまった時があったように思う。会場の作りと、ピアノの置き場所と、ピアノ自体の響き方と・・いろいろ条件によって当然難しいのかもしれない。だけど、とてもよい試みだったと思う。弾ききった皆さんの気迫は感じたし、なにより演奏者たちがとても楽しそうだった。 個人的には、アンコールのTake5 が一番楽しめたかもしれない。皆さん少しだけ力が抜けていて、アレンジもとてもよくて、ノリノリ。国府さんのヤマハの先生のような指揮も可愛らしかった。

結構、あっという間に終わってしまった感じがするコンサート。もっと見たかった!サントリーホールではどんな音がするのだろう。是非是非、恒例行事にしてほしい、と思うのですが、ご活躍の皆さんのスケジュールを合わせるだけでも大変なんでしょうね。

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