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05/07/2007

BABEL・・バベルを見た!

 ずいぶん長い間 このブログに書き込みをしていなかった。あまりにも仕事が忙しく・・・というのは事実であるが、やはりそれは言い訳になってしまうか。 しかし当然映画を見る時間も減ってしまっていた、とほほ。 GWになって、ようやく映画館へ足を運び、このBlogへも戻って来れた。ハー、映画を見ないと精神的に不健康になってしまう!!

 ようやく公開された感じのバベル。ずいぶん前からブラッド・ピット、ケイト・ウィンスレットと役所広司が競演!ということで話題になり、その後は、菊池凛子の各賞ノミネートで話題はずいぶんと盛り上がっていたから、本当に多くの人がこの映画の名前を知っていただろう

  題名から想像させられたものBabel_morocco_1024x768_1

モロッコ・アメリカ・メキシコ・日本で、場所と時間と人がクロスしながら進行していくストーリー。『バベル』という題名が連想させるに、人間同士のコミュニケーションのずれから生じる、哀しいストーリーなのかな・・・と想像していた。確かに。ただし、コミュニケーションが上手く行かなくて・・・ではなく、もっと根本的なもの、伝えたいのに伝えきれない気持ち、わかってもらいたいのに分かってもらえない寂しさ、のようなものが描かれていたと思う。 実際はこの監督の過去の作品「21グラム」と主題が共通しているような気がしたのは、私だけか。

 本当に頑張っていた菊池凛子

 325136view006 それにしても、驚いたのは本当に菊池凛子のインパクトは強かった。まさに体当たりの演技。聾唖の演技に加え、女子高生の年代ならではの屈折した複雑な悲しみを、力強く演じていた。この作品の中で、最も印象的なキャラクターだったことは間違いない。このチエコを描いた監督の感性はちょっとすごいと思った。以前ロケハンで日本に来た時、聾唖の女子高生たちを見たのだそうだ。そのときの様子を観察し、イメージを膨らませていったらしい。クスリとか夜遊びにおぼれる高校生の世界を私は知らない。まあ、それは寂しさから走ってしまう行動だとは思うけれど、ただなんとなく、これが日本人監督のエピソードだといわれても違和感がない気がする。俳優達がちゃんと日本人の話を演じていた証拠だと思う。

  人間は哀しい罪を背負っている

  この作品の中には、いわゆる本当の悪人は出てこなかったと私は思う。メキシコ人のベビーシッターの甥だって、根は悪い奴ではなかったはず。事件の発端の、ライフルを撃ってしまった兄妹だって、負けず嫌いの見栄っ張り、子供ながらの思慮不足から起こしてしまった事件。怖くなって逃げてしまったことから事件がどんどん大きくなってしまった。自分を責め相手を責め、いつの間にか心が通わなくなってしまった夫婦。お互いを思いやりたいのにそのきっかけと方法を忘れてしまった父と娘。必ず怪しまれてしまう移民という素性、不幸な偶然、誤解を堂々と撥ね退けることが出来ない心の弱さ。それぞれのストーリーで描かれる登場人物たちは、聖書的には皆罪を背負った人間だ。それに気づくと、この作品の題名が「BABEL バベル」である意味がうなづける。 人には、自分の力ではどうすることもできない事が必ずあるのだ。そしてそれを認め、大変な試練を経験した時、大きな祝福はやってくる。ああ、そう思うと、まるで日本のエピソードで描かれている高層マンションはバベルの塔にも例えられるのか。そして、神様からコミュニケーションのための共通言語を奪われてしまった親子・・・は考えすぎか。

  325136view007豪華キャストでありましたが

 ブラピとケイト・ウィンスレットの夫婦は「シェルタリング・スカイ」を思わせるような夫婦だった・・・冷えた夫婦は現実から離れた過酷な自然の地へ旅行するのが、欧米人のイメージなのか?っとここまで書いて、ああ、この二人が演じた「シェルタリング・スカイ」を見てみたいと思ってしまった。 イメージを壊すため長いこと四苦八苦していたようにも見えるブラッド・ピットだけど、ようやく普通の人のドラマを演じられる年齢になったのだな、と思った。まあ、それでもハリウッドは、彼が普通の人を演じることを許さないかもしれないけど。

 せっかく、ガエル・ガルシア・ベルナル出てたのに、なんだか今回貧乏くじ?325136view014ちょっと彼の魅力出し切れてなかった感じがする。あ、でもそれが彼の狙いなのだろうか?  ハリウッド・スターとはちょっと違って外見の華やかさとは違うクセのあるキャラクターを演じることが多いみたいだし。個人的には、おばさんを置き去りにして逃亡したまま、出てこなかったのはちょっと残念・・・なんて思ったりして。

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Comments

こんばんは♪
TBありがとうございました。
こちらからのTBが入らなくてすみません。
希望の見える人々もあり、また、これからどうなるんだろうと思わせる人々もあり。
そういうところがリアルに感じました。
この映画は見た人を多いに揺れさせる(賛否両論すごい振幅です)ために作られたような気もしています。

Posted by: ミチ | 05/08/2007 11:44 PM

ミチさん、ありがとうございました。
そうですね、それぞれのエピソードが皆、完全にhappy endという感じではなかったし、割り切れないその感覚がとてもリアルな感じがしましたね。

Posted by: Sis.C | 05/11/2007 02:16 AM

Sis.Cさんこんにちは^^
お久しぶりです。

これ、私は期待以上にとても良かったです。
なんと表現していいのか分からないのですが、今でもずっしりと
心に残っています。
同じ人間なのにこうも違ったり、伝わらなかったり、分り合えない
のが、私たちが今後も背負っていかなければいかない課題???
なんて思わされました。どのエピソードでも、それぞれが一生懸命
生きているのが、それなのにうまくいかないのが、切なかったです。

アメリアの言った
「悪い事をしたんじゃないの、ただ愚かな事をしてしまっただけ」
みたいな台詞が一番印象深かったです。

Posted by: happy-clover | 06/12/2007 10:10 AM

happy-cloverさん、ありがとうございます。
そうですね、アメリアのエピソードは悲しかったですね。彼女の場合は彼女を取り巻く環境が、彼女に安易な選択をさせただけ・・・という本当にかわいそうな状況だったと思います。結果的にああなってしまったから、「あの時、ああしていれば良かった・・」と後悔先に立たずの気の毒なお話でしたね。私も日々、愚かな事しっぱなしです。

Posted by: Sis.C | 06/13/2007 07:14 PM

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