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05/26/2007

「パイレーツ・オブ・カリビアン・ワールド・エンド」を見た!

 ついに完結!パイレーツ・オブ・カリビアン、公開日である昨日、早速レイトショーで見てきた。最近は話題作の初日は金曜日で土曜日じゃないんだぁ。これは結構賢いやり方かも。金曜日なら、会社帰りに見に行く人も結構多いのではないだろうか。私が見たのは丸の内ルーブルここは現在別な作品を上映しているが、レイトショーのみ、P.O.Cを上映。会場の入りは7割って感じだった。

エンターティメント作品の総決算はすごかったPotc3_group_1024x768_1

 なにしろ、前作のラストがそんまま今作へ繋がっているはずなので、こっちとしては、いやでも期待が高いし、一体どんな風にジャックは登場するのだろう?とワクワクなのだが、こちらの気持ちを裏切らないオープニング。静かに始まり、そして海賊の歌が徐々に盛り上がっていくスタートは鳥肌もの。 

 チョウ・ヨンファの出演でシンガポールが舞台の一つのため期待していたが、この部分はオールセットであるため、思いのほか小さい感じで、ちょっと残念な気がするのは私だけか。ただ小さいなりに、複雑なセットとアジアらしいごちゃごちゃした状態でのアクションや爆破のカットはさすが。そこから一気に対象的な壮大な海へと舞台が移っていくことを考えれば、効果はあるのかもしれない。ただ、もうちょっとチョウ・ヨンファが活躍しても良かったのにな・・・と思ったりして。まあ、出てるだけで効果があるっていう扱いだったけど、仕方ないか。

 とは言え、もともと海賊映画ではあっても、ただの海賊冒険ストーリーではなく、様々なオリジナルな要素が詰まっている作品だけに、エピソードも見せ場も最後まで盛りだくさん、観客は息つく暇もないほど、スクリーンに釘付けという感じだ。

海賊映画の色がより強調されたストーリー

View005 先ほども書いたが、ただの海賊映画ではなく、冒険エンタ-ティメントムービーとしての要素が強いこのシリーズだが、今作は中でもより海賊達が中心のストーリーとなっている。本来、他人を襲い略奪を行う海の荒くれ者=海賊という定義が普通だが、ストーリーの中では明らかにヒーロー、人々の憧れという位置づけ、そのため心意気や海賊という生き方という部分が今回のストーリーの根底にある要素として強く感じ取れた。単純だけど、人々が共感しやすい部分。海賊顔負けなおてんばな令嬢だったはずのエリザベスですら、いつの間にか一人前の海賊、しかもKingになってしまうほど、より骨太な逞しさを身につけている!今回作品の中で、実は最も大変であり最も見せ場が多かったのはエリザベスではないかと、私は思う。

一方では・・・

テーマパークのようにエキサイティングなスクリーンだけど、それだけに少し気になるのは、よほどの予習をしていかないと、観客が内容に置いていかれそうになる要素があということか。良く練られた脚本であまり混乱はしないのだけど、面白いエピソードが盛りだくさんなので、これは何だっけ?どうしてこうなったんだっけ?と、一瞬考えてしまうエピソードが多い。思い出す前に次のシーンが展開してしまうので、忘れてしまいそうになる。映画View003 館の外で、まるでおさらいが書かれているようなチラシが配布され、それを読んで「なるほど~」なんて思ったりして。恐らく配給会社もこの部分は懸念しているのではないだろうか。 直近に1・2作を見直して映画館へ行くひとには、あまり問題はないかもしれないが、両方とも映画館でしか見ていない私のような人は、(それでも前作ほど間が空いていないので、大概は覚えていたけれど)もう一回見て確認したい、という思いに駆られるかもしれない。ま、それも作戦と考えれば劇場側には好都合だ。

いずれにしろ、期待を裏切らない大作であることは間違いない。派手な仕掛けが目印のジェリー・ブラッカイマーだが、最近の彼の作品には必ず多くの演技派個性俳優が出演している。成功しないわけはないではないか。そして個人的に大好きなハンス・ジマーのテーマ音楽!! とにかく何も考えずにカリブの海賊の一員になって楽しもう。冒険もスリルもロマンスも、全てこの映画に詰まっている。

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05/24/2007

田舎暮らしのススメ Part3

<窯造りのためのレンガ積み&PIZZA・パン作り修行!! >

すっかりUPが遅くなってしまいましたが・・・毎年恒例、ゴールデン・ウィークの田舎暮らし。

今年の田舎暮らしは、友人のお父さんが遂に窯を製作され、仕上げ作業をお手伝い。できればそれでPIZZA を焼いちゃおう!!というということで、一同大興奮なのでした。

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あくまで、友人のおばあちゃんの家なのですが、既に私達一同にとっても、まるで第二の故郷のようで、この風景を見ると「帰ってきた~」と勝手に思ってしまいます。燻製器の横に、すばらしい窯。

窯はまだ完成していないので、レンガ積み3段と、屋根を乗せるという作業が今回の目標。しかし、すでに窯の中の温度が200度を超えることが可能とのことで、初焼きのPIZZAを是非やってみよう!!ということになりました、

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  いつも楽しみなハーブガーデンのハーブたち。PIZZAの上には収穫したルッコラとパセリを散らします。香りがいい~~

レンガ積み隊とは別に、私はPIZZA準備を担当。自分で生地を作るのは今回が初めてなので友人のお母さんに指導してもらいつつ、生地をこねまくり。寝かせてふくらませます。

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最初は生地のやけ具合や、厚みなどを確認するため、何もつけないでフォカッチャ風の生地を作成。2枚目からトッピングを施し、薄めのPIZZAを作成。

 

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・・・ こんな感じ。 焼けてるところが見えます!

焼く前の状態。結構おいしそうでしょ?

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焼き方さんのやり方もとっても上手。なにしろ、3分ぐらいですぐに焼けてしまう。いい~ねっ!!

この日は薄いPIZZAを5枚ぐらい焼いてもらったかな~~堪能しました!おいしかったぁ。

そして翌日のパン作り

セメント部隊の活躍により、徐々にレンガ積みが完成に近づいてきた翌日、窯の温度はさらに上がりやすくなり、いよいよパンを焼くことになりました。

300407_1145_1 パン生地はPIZZAの量の2倍を一気にコネました。

友人の提案により、カモミールローズマリーを生地に練りこみ、ハーブパンを作ることにしました。

生地が1Kg。初めてなので、量の加減もわからず、ひたすらコネること2時間!!腕から背中からもう痛い~(^_^;)

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    粘りがなくなってまとまってくるまで本当に時間がかかり、2時間こねた後、1時間寝かせ、ものすごくふくらんでびっくり!! 本当にちゃんとしたパンになるのか不安・・・300407_1652_1

そしてこれが焼き上がり。一応500g×2 つくりました。すごく大きい田舎パンができました。

はは、本当に田舎っぽい見た目ですね・・・

実際の味は、これが驚くくらいおいしかったんです。新鮮なハーブが入っているのも、やっぱりポイント高し!!

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これは友人が竹を削って作ってくれたお箸。これが意外に使いやすいのです、すごい。

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すばらしい窯はほぼ完成。

結局今回も食べまくりの滞在。窯をつかってPIZZAとパンを沢山焼いてもらったはずだけど、室内には炉辺があるので、お夕飯は魚もお肉も軽く炙って食べることが可能!最高です。さあ、次回は6月頃、梅の実の収穫のために訪問~~かな?

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05/14/2007

「ブラッド・ダイヤモンド」を見た!

 本格的に、映画界はアフリカ・ブームなのだと思う今日この頃。コミュニケーション技術の発展で世界は本当に近くなっているし、資源が豊富なアフリカは経済において、欧米諸国とはダイレクトに繋がっている。

 昨年私が見た映画の中でアフリカが舞台の作品が3本。「ホテル・ルワンダ」「ナイロビの蜂」「ダーウィンの悪夢」 ナイロビの蜂だけはフィクションだけど、ケニア最大のスラム街でのロケを行っており、その現状は十分伝わってきた。ホテル・ルワンダは、「アフリカ映画は当たらない」という映画界のパラダイムにより、アカデミーノミネート作品にもかかわらず日本での公開が危ぶまれてしまった状況だった。それが今はどうだろう?私自身が昨年は多忙により、鑑賞本数が極端に減ってしまったのに、それでもアフリカ作品は3本。見れなかったアフリカ作品は今年も現在までまだある。人々の意識が良い方向に変わってきたのだ・・・と思いたい。Wallpaper3_800x600

とは言え、正直やっぱりアフリカが舞台の作品って、見に行くまで私の中では若干腰が重くなってしまう。題材が重いんじゃないかな・・・とどこかで思っているような気がする。しかし、アカデミーノミナーであるデカプリオの演技を見逃すことは出来ないので、チケットは早々に入手していたため、終わる前に行かなくっちゃ、ということでようやく見に行った。

アフリカが抱える問題の多くが分かりやすく描かれている

 なんだか妙に身構えて、あまり楽しみにしていかなかったのに、すぐに内容に引き込まれてしまった。ストーリーがとても良くできていて、脚本がいい。アフリカが抱える多くの問題が非常にわかりやすく、こじつけではなく自然に描かれていて、説得力があったように思う。こう言うと語弊があるかもしれないが、欧米諸国がアフリカ諸国間の戦争に介入したり、政府を支援しようとしたりしても、それは無駄なのだなと、今は思う。複雑すぎるのだ。その歴史といい、人種・部族間問題といい、そして人々の意識・文化・性質の違い・・・さらにそこに現在もなお、先進諸国の身勝手な行いが入り込んで、事はより複雑になっていく。326034view005 作品中に「援助をしようとやって来ても、結局みんな何も変えることができなくて、疲れて帰っていく」というようなセリフがあった。欧米人が自分達の感覚で、自分達の物差しでこの国の人達を見て、状況を計って、自分達の感覚で人助けをしようとしても、価値観が違うアフリカの人達には決して全てが有効に働くとは限らないということだ。暴力による政治改革という名の横暴により、多くの難民が生まれている現状と、むりやり人殺し集団に洗脳される少年兵、アフリカの地を食い物にしようとする先進国・・・、それでもアフリカの大地を愛し、消してこの大陸を出ようと思わない人が殆どなのだ。アフリカ人だから。殺されてしまったバーテンダーは、その典型として描かれていたと思う。

本当に素晴らしかったデカプリオ

私はディカプリオのファンである。それは、彼の演技が上手いからで、見た目のファンではない。これまで個人的に勝手に残念に思ってきたことは、彼の演技の上手さは、そのアイドル的人気のために正当に評価されずらかったことだ。「ギルバート・グレイプ」を見た後、ビデオで「ボーイズ・ライフ」を見て、この子はすごいと思った。その後、日本で公開された彼の映画は全て見ているが、年を重ねると共に、役者としてきちんと成長してきていると思う。「ディパーテッド」とこの作品はあまり間が空かずに見ることが出来て(レオにしては・・・だけど)うれしい。 不思議ななまりの英語を話し、今まで一番タフに見える役。かなりの悪なのに、やっぱり繊細な部分は残っている?と自分の持ち味をきちんと生かしたキャラクター作りに成功している。

 人を変えることができるのは、やはり人の心

Blood_d_800x600_1  多くの支援団体やジャーナリストが乗り込んでいるにもかかわらず、この国の現状が変わらないのは、人々の気持ちや考え方が変わらないから。しかし、自らの執念、子供への強い愛で、必死に前進しつづけたソロモンは、結局自らの手で運命をつかんだのである。そんなソロモンと行動を共にするうち、徐々に何かが変わり始めるアーチャー。ソロモンのような愛のための必死の行動が、自らの進む道を開きアフリカの国々を中から変えていけるのだと思う。必死でダイヤを追い求めながら、進んでいくアーチャーとソロモンを見ながら、アフリカを救えるのはアフリカ人以外ないのであると悟らされたような気がする。

赤土を血まみれの手で握り締めるアーチャーの姿に、涙しそうになったのは自分では以外だった。悪人のはずだったのに、最後には変わっているのは甘くないか?と思う人もいるだろう。個人的には、この辺は環境が彼の人間性を成型してしまっていたのだが、ソロモンとマディに出会い、また何人かの暖かい人との出会いにより変化が起こっていったと理解した。多少の設定の甘さは目をつぶりたい・・・。はっきりとしたラブ・シーンがないままに、お互い愛し合っていたアーチャーとマディの、妙にロマンティックな切ないラストの電話シーンを素直に良かったと思いたいからだ。

個人的にアフリカの子供たちや医療のために活動している団体へ小額だが寄付をしているのだが、正直言って、私には何もしてやれないから・・と思っている。現地へ行ってみたい!と思った時期もあった。でも今は、私が現地へ行ったとしても結局は何も出来ずに帰ってくるだろうと思う。彼らは、私が思うよりもずっと力強くて、したたかに生きているのだろう、とも。せめて、それでも現地で頑張って活動している団体を間接的に応援していきたい。ちなみにダイヤモンドについては・・・はは、とりあえず、自分で買うことはなく、私には縁遠いものなので、紛争ダイヤへの意見は私個人は特になし!!

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05/07/2007

BABEL・・バベルを見た!

 ずいぶん長い間 このブログに書き込みをしていなかった。あまりにも仕事が忙しく・・・というのは事実であるが、やはりそれは言い訳になってしまうか。 しかし当然映画を見る時間も減ってしまっていた、とほほ。 GWになって、ようやく映画館へ足を運び、このBlogへも戻って来れた。ハー、映画を見ないと精神的に不健康になってしまう!!

 ようやく公開された感じのバベル。ずいぶん前からブラッド・ピット、ケイト・ウィンスレットと役所広司が競演!ということで話題になり、その後は、菊池凛子の各賞ノミネートで話題はずいぶんと盛り上がっていたから、本当に多くの人がこの映画の名前を知っていただろう

  題名から想像させられたものBabel_morocco_1024x768_1

モロッコ・アメリカ・メキシコ・日本で、場所と時間と人がクロスしながら進行していくストーリー。『バベル』という題名が連想させるに、人間同士のコミュニケーションのずれから生じる、哀しいストーリーなのかな・・・と想像していた。確かに。ただし、コミュニケーションが上手く行かなくて・・・ではなく、もっと根本的なもの、伝えたいのに伝えきれない気持ち、わかってもらいたいのに分かってもらえない寂しさ、のようなものが描かれていたと思う。 実際はこの監督の過去の作品「21グラム」と主題が共通しているような気がしたのは、私だけか。

 本当に頑張っていた菊池凛子

 325136view006 それにしても、驚いたのは本当に菊池凛子のインパクトは強かった。まさに体当たりの演技。聾唖の演技に加え、女子高生の年代ならではの屈折した複雑な悲しみを、力強く演じていた。この作品の中で、最も印象的なキャラクターだったことは間違いない。このチエコを描いた監督の感性はちょっとすごいと思った。以前ロケハンで日本に来た時、聾唖の女子高生たちを見たのだそうだ。そのときの様子を観察し、イメージを膨らませていったらしい。クスリとか夜遊びにおぼれる高校生の世界を私は知らない。まあ、それは寂しさから走ってしまう行動だとは思うけれど、ただなんとなく、これが日本人監督のエピソードだといわれても違和感がない気がする。俳優達がちゃんと日本人の話を演じていた証拠だと思う。

  人間は哀しい罪を背負っている

  この作品の中には、いわゆる本当の悪人は出てこなかったと私は思う。メキシコ人のベビーシッターの甥だって、根は悪い奴ではなかったはず。事件の発端の、ライフルを撃ってしまった兄妹だって、負けず嫌いの見栄っ張り、子供ながらの思慮不足から起こしてしまった事件。怖くなって逃げてしまったことから事件がどんどん大きくなってしまった。自分を責め相手を責め、いつの間にか心が通わなくなってしまった夫婦。お互いを思いやりたいのにそのきっかけと方法を忘れてしまった父と娘。必ず怪しまれてしまう移民という素性、不幸な偶然、誤解を堂々と撥ね退けることが出来ない心の弱さ。それぞれのストーリーで描かれる登場人物たちは、聖書的には皆罪を背負った人間だ。それに気づくと、この作品の題名が「BABEL バベル」である意味がうなづける。 人には、自分の力ではどうすることもできない事が必ずあるのだ。そしてそれを認め、大変な試練を経験した時、大きな祝福はやってくる。ああ、そう思うと、まるで日本のエピソードで描かれている高層マンションはバベルの塔にも例えられるのか。そして、神様からコミュニケーションのための共通言語を奪われてしまった親子・・・は考えすぎか。

  325136view007豪華キャストでありましたが

 ブラピとケイト・ウィンスレットの夫婦は「シェルタリング・スカイ」を思わせるような夫婦だった・・・冷えた夫婦は現実から離れた過酷な自然の地へ旅行するのが、欧米人のイメージなのか?っとここまで書いて、ああ、この二人が演じた「シェルタリング・スカイ」を見てみたいと思ってしまった。 イメージを壊すため長いこと四苦八苦していたようにも見えるブラッド・ピットだけど、ようやく普通の人のドラマを演じられる年齢になったのだな、と思った。まあ、それでもハリウッドは、彼が普通の人を演じることを許さないかもしれないけど。

 せっかく、ガエル・ガルシア・ベルナル出てたのに、なんだか今回貧乏くじ?325136view014ちょっと彼の魅力出し切れてなかった感じがする。あ、でもそれが彼の狙いなのだろうか?  ハリウッド・スターとはちょっと違って外見の華やかさとは違うクセのあるキャラクターを演じることが多いみたいだし。個人的には、おばさんを置き去りにして逃亡したまま、出てこなかったのはちょっと残念・・・なんて思ったりして。

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